デジタル遺産(2017年4月)
我々は今や多くのデジタル機器に囲まれて豊かなデジタル生活を送っています。最近は雑誌でも
故人となった人のパソコン上の「デジタル遺産対応」特集が組まれるほどです。
【日経パソコン2017.2.17】
長年に亘り貯めにためたデジカメ写真やムービー、動画映像などなど完全には整理もできないままに
残るデータ類。パソコン、タブレット、スマホなどだけでなくクラウドの利用もあり信じられないほどのファイルが「温存」されているかもしれません。
故人が使っていたデジタル機器に遺族が最初に戸惑うのは「残されたパソコン」の処理です。ここではこれをまとめて「デジタル遺産」と呼びます。
まず遺族が決めなければならないのはパソコン・スマホ等を引き継ぐのか捨てるのかを選択しなければなりません。
☆捨てるを選択する
この場合は比較的処理は簡単ですが捨て方には内部のデータが悪用されないようにデータの廃棄を
適切にする必要があります。自分では無理と思う場合は有料サービスに頼ることになります。
☆継続使用を選択する
パソコン・スマホは高価なものも多く思い出もあるので継続しようとなるのは自然です。しかし実際は多くの課題がありそうです。まずパソコンなど起動時に要求される「パスワードの壁」があります。
次に無事起動したとしても多くの写真や動画・音楽ファイルなど残された遺族には対応に戸惑うものも多くあるはずです。
この様に見てみるとデジタル遺産の処理は自分が生前にデジタル遺産をどう整理しておくのかという
問題ということになります。遺族に処理を任せる前に自分で整理しておくことが肝心です。
この様な観点で整理をまとめると次のようになります。
- 1. パソコン・スマホを使い続けるために必要なパスワード類の整理を行い、必須のものについては紙に書いて記録を残す。
- 2. データの仕分けを行い「残すもの」「廃棄するもの」を時間のある内にやっておく。特に家族の写真や連絡先などは時間をかけて選んでおく。
by Kentsan