Windows10の新しいフォント(2018年4月)
パソコンで文字を書くときどのような字体を使っていますか?一般的な明朝体やゴシック体だけでも色々ありますが、2017年10月のFall Creators UpdateでWindows10に追加されたフォントが使いやすいという声を聞きました。
新しく標準で搭載されたのは、株式会社モリサワ製教育向けフォント「UDデジタル教科書体」です。
「UD」は、1985年にノース・カロライナ州立大学のロナルド・メイスが言い出した「ユニバーサル・デザイン」を表します。建物や製品などのハードも、教育、法律、情報などのソフトも、誰もが使えるようなデザインにしようという考え方に基づいて作られたフォントなのです。モリサワは「わかりやすく」「読みやすく」「読み間違えることがない」文字を目指したと言っています。
また、名称に「デジタル」が入っているのは、パソコンやWeb関連の環境で使われることを表しています。
「教科書体」は学校で使われることを前提にした名称です。どんどん普及していく電子黒板やタブレット端末のようなICT(情報通信技術)教育の場を考えていることがわかります。書き方の方向や画数・筆順は学習指導要領に沿っていて、弱視や読み書き障害のある子供にも使いやすいように開発されたということです。
(参照:モリサワ UD書体
PC Watch:日本マイクロソフト、超読みやすい新フォント「UDデジタル教科書体」を披露)
Windows10標準で使える「UDデジタル教科書体」は、
・「R」(レギュラー)
・「B」(ボールド=太字)
の2種類で、それぞれに
・「等幅」(英数半角) 文字間隔一定
・「P」(英数プロポーショナル) 英数の間隔調節
・「K」(英数かなプロポーショナル) 英数かなの間隔調節
があるので6種類になります。
OneNote、メモ帳など、色々なアプリケーションソフトで使えますが、たとえばMicrosoft OfficeのWordで使うと次のような感じです。
Internet Explorer ver.11のフォントをUDデジタル教科書体NK-Rにしてみると、4月6日のあるメディアニュースは次のようになります。
小学生の宿題や予習におつき合いするとき、お父さんやお母さんたちも安心して使えそうですね。
by Pepper